氷見の大椿

(2002年3月11日)
 富山県の花便り情報を調べてみると、氷見市の「長坂の大椿」が見頃となっていました。

 そこで氷見市について調べるとここはヤブツバキの名所で他に多くの大椿があるようです。
そこでもう一つ有名な「老谷の大椿」とこの「長坂の大椿」と訪ねてみることにしました。

 金沢から氷見市までルートは幾つかあります。
国道8号線で高岡市を経由するのと国道159号線で能登方面へ行き羽咋から山越えするルートが主です。
 今回は後者のルートでまずは159号線を志雄町まで行きました。役場の方へ曲がる道があるのでそこから富山県の方へ、「所司原方面」という標識がありますのでそれに従って進みました。

 富山県境を過ぎると二つ道が分かれますのでそこを左に折れていくと「老谷の大椿」と書いた案内標識があります。それにしたがって道を辿っていけばすぐ到着します。
金沢より車で約1時間半の道のりです。
 「老谷の大ツバキ」と書かれた左の柱がありました。ここからは徒歩です。辺りを見渡せどそんな大椿はありません。かなり歩かなくてはならないのでは?と覚悟を決めて出発です。
 すぐに急な石段の登りに出くわしました。なに〜ここから登山か・・・と思いちょっと尻込みしてしまいました。ところが坂をほんの数段登ると目的の「大椿」とご対面。ホッとしたのと同時に花がホンの数輪しか咲いていないのを見て愕然としました。

 でも、その大樹の姿、幹の太さには驚かされました。やはりただのヤブツバキでなく歴史を刻んできた風格が感じられました。

 

老谷(おいだに)の大椿
(坂の上。大椿の前は広場になっておりベンチが設置されくつろぐことができます。)

 この辺りは棚田があり家はホンの数軒しかない集落です。のどかな雰囲気でちょうどウグイスが聞こえ早春を感じ取ることが出来ました。
富山県指定文化財
(天然記念物)
昭和40年4月1日指定
 
 左右2本のツバキのうち、大きい方が指定となっている。ヤブツバキで、幹回り3.4b、樹高6.6b、枝張りは、東西約8b、南北約11bの広がりがあり、その面積は約50平方b(約15坪)を占める。樹齢は500年以上と推定される日本でも屈指の巨樹で、3月中旬から4月中旬にかけて真紅の花を枝いっぱいにつける。落ちた花で周囲が敷き詰めたようになている様は格別である。

 地上80pから太い3本の幹に分かれ、さらに伸びた枝が複雑に絡み合うその形状は異様で、「刺股(さしまた)の椿」の別名がある。
その昔、飢饉に苦しむ民のため城主に直訴した家老が怒りを買い、一族の男子が刺股で処刑された。飯原家から娘が嫁いでいたが、夫の非業の死で悲しみのうちに亡くなり、娘の墓標の代わりにこのツバキが植えられたという伝説がある。

富山県教育委員会
氷見市教育委員会
 時期が早かったのが残念です。花の時も綺麗でしょうが、花が落ちて地面を被い尽くす素晴らしい光景を見にまた訪れてみたいと思いました。まわりには桜の木も植えられていました。桜と落ち椿が見事なこの地の春はさぞかし素敵な場所になっているでしょう。
さて次に見頃となっている「長坂不動の大椿」に会いに出発しました。
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